サンセベリアには様々な斑入り品種があります。
サンセベリアは形状、色合いなど様々で面白い植物ですが、斑が入ると更に観賞性が上がります。
また、商業的に栽培されていない斑入り品種などは流通数が少なくコレクション性も高いです。
今回は我が家で育成している株の一部を紹介します。
※あくまで私の所有株の紹介なので品種の偏りがあります
キルキー・プルクラ・コパトーン 斑入り
Kirkii var.pulchra Coppertone
▲通常のコパトーン
コパトーンはサンセベリア唯一の銅葉品種です。
成長は遅いですが、子株を吹きやすい品種かと思います。
枯葉のような葉が美しいですが、斑入りになると更に魅力が増します。
▲葉の中央に斑が入るタイプです。
枯葉のような茶色いはに黄色が映えます。
拡大してみると斑の入り方がよくわかります。
控え目な斑が美しいです。
こちらはコパトーンの外斑(糊斑)になります。
発色がいい株を探すのにだいぶ苦労しました。
本来のコパトーンの色合いを知っているからこそ、この斑の入り方には美しさを感じます。
マッソニアーナ 斑入り Masoniana
マッソニアーナの斑入りになります。
マッソニアーナの斑入りは比較的流通しており、園芸店などでも手に入るかもしれません。
1枚の葉が成長していくタイプのサンセベリアなので好みの斑の入り方をしている株を選んで購入しましょう。
ペアルソニー 斑入り Pearsonii
サンセベリアのハイブリッドなどによく使われるペアルソニーの斑入りです。
原種のペアルソニー自体あまり見かけることがありませんが、斑入りとなると更にレアかと思います。
成長がめちゃくちゃ遅いです。
ボルケンシー 斑入り Volkensii(Intermedia)
ボルケンシーの斑入りです。
ペアルソニーより葉が細く密集した葉がかっこいい種となります。
タイからの輸入が多少あったようですが、流通の少ない種になります。
グラシリス ハイブリッド Gracilis HYB
グラシリスハイブリッドの斑入り(糊斑)です。
グラシリスと何のハイブリッドか不明ですが、すごく綺麗な株なので紹介します。
定期的に同じ出典と思われる株がネット上に出品されています。
サムライドワーフ 斑入り Samurai Dwarf
サムライドワーフの斑入りです。
ロゼット状に成長するので葉が一枚だけ長くなったりすると不格好になります。
最近輸入株をよく見ますのでどこかで商業的に栽培されているのだと思います。
ハリー ベースボールバット 斑入り
Hallii Baseball Bat
ベースボールバットの斑入りです。
うまく育てると真っ直ぐ長く育ちます。
葉脈に沿って入る斑がとても綺麗な株です。
斑入りサンセベリアの注意点
成長の遅さ
斑入りのサンセベリアを育ててきて感じたのが、成長の遅さです。
ただでさえ成長の遅いサンセベリアですが斑入りとなると更に遅くなるイメージがあります。
斑が入っている分、光合成の効率が悪くなりますので当然ですが本当に遅いです。
他の植物より仕立て直しに時間がかかりますので育成環境に気を使います。
葉焼け
すべての植物に共通して言えますが、斑が入っている株のほうが葉焼けしやすいです。
光の当て方には注意しましょう。
特に根がしっかりと張っていない株に関しては注意が必要です。
写真はベースボールバット斑入りの子株ですが、発根後1年で根がこれだけしか伸びていませんでした。
サンセベリアは根が張るのが遅い品種もあり、写真のような株に強い光を当てると焼けてしまう可能性があります。
葉に皺が寄っている場合は根から十分な水分が吸えていない可能性が高いです。
株分け時の注意
サンセベリアは上で述べた通り根張りが弱い品種も多いです。
また、斑入りに関しては生長も遅くなりますので、子株が吹いた際はある程度の大きさになってから株分けするようにしましょう。
写真の株はパツラの斑入りです。
手前の1本が子株ですが、2~3本本葉がでるまでは親から離さないようにします。
成長が遅い株も親株の根から栄養を吸えるうちは成長が早くなります。
出来れば子株側の根が充実してから子株側にしっかり根を残して切り離すと良いです。
▲植え替え実例はこちらから
入手方法
変わった品種の斑入りは園芸店には並ばないため、ネットでの購入となるかと思います。
メルカリなどで検索すると色々な品種の斑入りが出てきます。
流通の少ない品種もありますので出品されているタイミングで購入しないと今後、市場に出てこないという可能性もあります。
目当ての品種が見つかった際にはなるべく早めに購入することをオススメします。