ボスウェリアサクラ(Boswellia sacra)は、フランキンセンスの原料として知られる灌木です。
サクラという名前ですが、日本の桜とは関係なく「神聖な」という意味があります。
種子の供給が安定しないうえに発芽率が悪く、灌木系の実生の中ではすこし難しい分類になるかと思います。
今回はそんなボスウェリアサクラの実生記録を紹介していきます。
播種準備
用意したもの
- 種子12個 ※Seedstockさんで購入
- プレステラ90
- ベンレート水和剤
- 用土(硬質赤玉土細粒、ひゅうが土細粒 1:1) くん炭少々
※ボスウェリアサクラの種子は山火事などの煙によって発芽が促進されるという情報があったため用土をおがくずを焼いた煙で燻しました
成長記録
管理環境
- 環境
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室内 サーキュレーター24時間稼働
- 温度
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夏季 ~38℃ 冬季 10℃~
- 光源
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ヘリオスグリーンLED広角レンズ
- 光量
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~1万lux(DegitalLuxMeter参照) 約12時間照射
小苗のうちに根を傷つけると著しく成長が鈍ったり、枯れてしまうリスクがあるため灌木系の播種は、発芽から少なくとも1年程植え替えをしなくていいような鉢と用土で行うことをお勧めします。
また、小苗のうちは水切れに弱いです。水切れすると葉が落ちたり、ひょろひょろに成長してしまったりするため腰水管理をおすすめします。
光量に関しても低重心で且つ幹を太く育てたいのでLEDで十分な光を照射して管理します。
※メルカリなどで中古のLEDライトを購入する際は製品寿命がありますので使用期間を確認するようにしましょう
2023年7月7日
ベンレート1,000倍希釈で24時間消毒後に播種。
12個4株発芽 ※その後すぐ1株溶けました。
発芽率は良くないとのことなので悪くない結果です。
2023年7月24日
▲本葉が展開しました
2023年10月26日
▲播種から3か月ほど 高さが10㎝程になりました
2024年1月20日
▲低温で葉が紅葉後に落葉しました
ボスウェリアサクラは寒さに非常に弱いため、可能であれば通年20℃以上を維持できる環境が望ましいと思います。
2024年5月12日
▲植え替えを行いました
根の様子です
2024年8月25日
▲播種から約1年です
LEDライトで低重心に育成しています
まとめ
今回はボスウェリアサクラの実生に関してまとめました。
成長速度や管理環境など参考になれば幸いです。