ビルベルギアの実生に関して調べてみると情報が少なく、特に成長過程に関しては不明な点が多かったため今回は私が実際に実生した際の記録を紹介していきたいと思います。併せて、育成環境や育て方に関しても紹介しますので是非参考にしてください。
ビルベルギアとは
ビルベルギアはブロメリア属ビルベルギア科に分類される中南米原産の植物で、筒状の葉の内部から水分を吸収して育つ変わった植物です。
筒状に重なる葉と独特な発色が美しく、最近では沢山の交配種が流通しています。
▲参考:Billbergia ‘Pink Champagne’
ビルベルギアの中でも有名で尚且つ人気のハレルヤ(Billbergia ‘Hallelujah’)、ダースベイダー(Billbergia ‘Darth Vader’)の交配種子が手に入ったので、約8か月の成長をまとめます。
播種準備
用意したもの
- 種子(Billbergia sp.‘Hallelujah’✕‘Darth Vader’)※Seedstockさんで購入
- プレステラ90
- ベンレート水和剤
- 用土(硬質赤玉土細粒、ひゅうが土細粒 1:1)
成長記録
管理環境
- 環境
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室内 サーキュレーター24時間稼働
- 温度
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夏季 ~38℃ 冬季 8℃~
- 光源
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ヘリオスグリーンLED広角レンズ
- 光量
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~9,000lux(DegitalLuxMeter参照) 約12時間照射
※メルカリなどで中古のLEDライトを購入する際は製品寿命がありますので使用期間を確認するようにしましょう
2023年5月7日
ベンレート1,000倍希釈で24時間消毒後に播種
24個5株発芽 Seedstock様の発芽報告でも同じくらいの発芽率でした。
2023年8月22日
播種から3か月後。
まだビルベルギアらしさは全く無く、ネットで検索してもビルベルギアの実生記録があまりヒットしないためどのような成長をしていくのか楽しみです。
2024年1月20日
播種から8か月ほど
ビルベルギアらしさも出てきて、少し葉に色が乗ってきました。
ビルベルギアの特徴であるタンクが形成されています。
▲ビルベルギアの根は着生する役割のためにあり、根からあまり水を吸わないと言われていますが、上の写真で分かる通りしっかり給水用の根が張ります。また、ある程度の大きさになるまでは葉のタンクに水を貯めることができないため、腰水などで管理しましょう。
2024年8月25日
播種から1年と3か月ほどでビルベルギアらしい特徴がはっきりでてきました。
実生なのでそれぞれ特徴も違い今後が楽しみです。
▲根の様子
まとめ
今回はビルベルギアの実生に関してまとめました。
今後も成長記録を更新していくつもりです。
ビルベルギアの実生に関する情報は少ないと思いますので、
成長速度や管理環境など参考になれば幸いです。
※メルカリなどである程度の大きさのものを購入するのもオススメです