園芸はもちろん食用、薬用と様々な用途で栽培されるアロエ。
身近な品種だと日本の気候に適応し路地植えでも育つ「キダチアロエ」「アロエベラ」
園芸種として人気なものだと「千代田錦」「帝王錦」「カスティロニアエ」などがあります。
栽培自体難しくなく、初めて園芸をする人にとっても育てやすい植物だと思います。
今回はアロエの増やし方、発根管理を解説します。
増やし方(株分け)
アロエは子株を吹きやすい植物なので、基本的に株分けで増やします。
上の写真はカスティロニアエですが、株本に二株の子株が確認できると思います。
余談ですが、カスティロニアエは個体差が大きく様々なタイプの株が流通しています。
ハイブリッドの親株としても優秀です。
是非チェックしてみてください。
株分けの時期
春から秋の最低気温が15℃を越す時期が適しています。
アロエの成長期は春から秋なので分けた子株の成長を考えると5月~6月がベストかと思います。
成長期に根を十分に張らせないと耐寒性が落ち、冬越しに失敗する可能性があります。
年中室内管理で室内の温度を調整できる場合は年中株分けができると思います。
株分け方法
①消毒したハサミで子株を根元から切り離します。
②切り離した子株の切り口を1~3日ほど乾燥させます。
※心配な方は親株の切り口、子株の切り口にトップジンなどを塗りましょう
③子株を用土や水苔に植え付けます
※用土は水はけの良いものを選びましょう
実践
今回は上の写真の株(カスティロニアエのハイブリッド)を株分けします。
今回は水苔を使って発根管理していきます。
切り離した後、水苔に植え付け1週間が経ちました。
根元が盛り上がってきているのが分かると思います。発根の兆候です。
アロエは幹から発根するのではなく、葉の根元から発根します。
植え付け時に下葉を少し毟ってあげると発根がスムーズになります。
更に一週間後の写真です。
ここまで根が伸びれば心配ないので通常の用土に移行します。
まとめ
今回はアロエの増やし方、発根管理に関して解説しました。
挿し木をする場合も同じ手順になります。
これからアロエの栽培を始めてみたいと考えている方などに参考になりましたら幸いです。
また、最近ではアロエのハイブリッドが人気で観賞価値の高い株が流通しています。
是非チェックしてみてください。
ハイブリッド(ビトー×コニフェラ)
キダチアロエ 斑入り