実生株(実生苗)とは
植物を種子から育てることを実生と言い、成長したものを実生株(実生苗)と呼びます。
今回紹介するチタノタには様々な園芸品種があり、それらの子株や組織培養(クローン)は基本的には親株と全く同じように成長します。ですが、実生株は受粉の工程を踏むため、親株と同じようには育たずに個々の特徴を発現します。
実生株の魅力
・どんな株に成長するか分からない
・既存の園芸品種を超える株になるかもしれない
・自分好みの特徴を持つ株を選べる
チタノタは特徴の個体差が激しく、既存の園芸品種も元をたどれば実生なので当然ですが、手に取った実生株がそれらを凌ぐ株に成長する可能性もあります。
園芸店などで陳列された中から自分で選んだ株には愛着が湧くと思いますし、どんな株になるかが未知であり日々の成長がより楽しみになります。
ですが、実際のところ本当に実生株からいい株に育つのか疑問に思う方もいるかと思います。
今回は我が家の実例をもとに記事にしていきます。
※今回は‘購入した実生株’に焦点をあてていきます
実生株 育成例
①チタノタ ドワーフ 実生
▲2023年1月11日
▲2024年1月20日
約1年の成長です。おそらくですがこの株は長葉のまま今後も成長すると思います。
②チタノタ コンパクタ 実生
▲2023年5月5日
BBの様な白さと姫厳竜の若い株に見られるようなサイドの鋸歯に惹かれて購入
▲2024年1月22日
外管理で徒長気味なのでなんとも言えませんが、葉は丸く育てることができそうな雰囲気。
③チタノタ ドワーフ 実生
▲2022年11月29日
他で見たことない程の鋸歯の多さとウネリに惹かれて購入
▲2024年1月24日
徒長しポテンシャルを生かしきれてないのかこれが成るべき姿なのか・・・
はじめLED管理していたのですが、LEDとめっぽう相性が悪く真っ赤になり、距離を離してみても変わらなかったため外管理に移したら徒長。こういった個体差も実生ならでは
④チタノタ 実生
▲2023年7月4日
鋸歯の一部が連棘になっていて、今後の連棘を期待して購入
▲2024年1月25日
丸葉に連棘で期待通りの成長です
⑤チタノタ 実生
▲2023年5月7日
▲2024年1月10日
長いトップスパインに鋸歯のウネリ、今後が期待の株に育ちました。
まとめ
今回は私が購入したチタノタ実生株の成長を紹介しました。
ある程度は特徴を見ながら購入しているつもりですが、想像通りの成長をしてくれることは少ないです。
今回紹介した株以外にも沢山実生株を入手していますが、好みの形に育たずに置き場所に悩むこともしばしば・・・
ですが、自分の目で見て選んだ実生株は特別愛着が湧きます。
興味のある方は是非挑戦してみてください。
※メルカリなどで実生株が大変安価で出品されています